わたしの冒険日記
 
日々の出来事をブログに書き綴っていきます。
 



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全国各地でクマの出没、共存は難しいのか

ここ1ヶ月ほどで、全国各地でクマの出没が相次いでいます。
タケノコなど山菜取りに山へ入った人が襲われることが多いようです。
このタケノコはネマガリダケといって普通のタケノコよりは細くて小さい山菜です。柔らかくとても人気があるのだそうです。
このタケノコはクマも大好物ということです。
危険と知りながら山に入る人は自分が食べるというよりは生活のためとのこと。道の駅などにて高く売れるのだそうです。

自分は北海道夕張の出身です。夕張という街は山の谷間にできており、いわばクマに囲まれて生活しているといっても過言ではありません。
もちろんクマが人里すぐ近くまで降りてくることもあり、学校は集団の登下校となったり、外出が制限されることがありました。
近くのダム湖を泳いでいたクマを町医者(猟友会に所属)が銃で打ったという出来事もあり、今となっては夕張という街を語る上での笑い話になっていますが、よく考えると笑えない話です。
確かに山に入った人間がクマに出くわして、被害を受けることもありました。
でも、どこかで人間とクマは境界線を分かっていて共存できていたような気がします。
クマに襲われるのはクマの縄張りに人間が入っていってしまった時だけです。

数年前、札幌でも住宅街でクマが目撃されたことがありました。
朝、ゴミステーションに集まっていたカラスをクマと勘違いしびっくりしたこともありました(苦笑)
現代でもクマの被害があるわけですから、開拓当時の北海道ではかなり深刻な問題だったのではないかと思います。
吉村昭のドキュメンタリー小説「羆嵐」(クマアラシ)はそんな時代、人々がどう戦ったのかが描かれています。
冬眠の時期を逸したクマが一週間に渡って7人の男女を殺害するのですが、今のように山で出くわすのではなく、人間の住む家を襲撃するのです。
人を食べるという、読んでいてぞっとするものでした。この小説は北海道開拓時代に起きた三毛別ヒグマ事件がモチーフとなっています。
クマは一度人間の味を知ると何度も繰り返すのだそうです。
秋田で射殺されたクマを解剖したところ、人体の一部が出てきたということです。
人を食べたということになるのでしょうか。
やはり、クマが活動的になる時期は山に入らないのが一番ではないかと思いますが、そうはいかない人もいるため難しい問題だと思います。



6月18日(土)08:08 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理


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